石巻南浜の復興祈念公園にモニュメント 制作の武藤さん「未来への希望込めた」

モニュメントを除幕した武藤さん(左から3人目)ら

 東日本大震災の犠牲者鎮魂と追悼のモニュメントが宮城県石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内に完成し、18日に現地で除幕式があった。制作した仙台市出身の彫刻家で画家の武藤順九さん(71)ら関係者約100人が出席。失われた命を悼み、未来への希望を込めたモニュメントの完成に感慨を深めた。

 武藤さんが手掛けた「CIRCLE WIND(風の環=わ=) 2011-絆-」は高さ2・1メートル、幅3・0メートル、奥行き0・9メートル。イタリアの大理石を使い、メビウスの輪の形を取り込んだデザインで、2014年から約2年をかけて作った。

 震災直後に訪れた石巻市南浜地区で見つけた双葉に着想を得た。がれきの中に芽吹く双葉に命の尊さを感じ、夢中でカメラのシャッターを切ったという。

 武藤さんは「双葉のあった場所にモニュメントが建ったことに不思議な縁を感じる。未来への希望を語り合う場になってほしい」と話した。

 除幕式にはモニュメント建立プロジェクトの理事長・藤﨑三郎助藤崎社長らが出席。実行委員長の峯岸良造一条工務店宮城会長は「モニュメントの完成は感無量。皆さんの協力に感謝したい」と述べた。

 プロジェクトは13年3月、宮城県内の企業・団体が設立。県内外の個人や企業から寄付を募ってモニュメント制作を進めた。

 復興祈念公園は国と宮城県、石巻市が整備し、28日に開園する。