宮城・栗原、本年度病院会計1億5874万円不足 受診控えで収入減

 宮城県栗原市は27日、2020年度の病院事業会計予算が約1億5874万円の資金不足に陥る可能性があることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大による患者の受診控えなどの影響で、収入が落ち込んだ。市は資金不足を回避するため、20年度一般会計予算から約3億8092万円を病院事業会計予算に繰り入れる方針を固めた。

 市議会全員協議会で報告した。コロナ禍で減少した外来と入院の患者数などから、1日当たりの平均利用者見込みを積算。20年度当初よりも入院が64人、外来が79人それぞれ減り、資金不足になることが判明した。

 市は一般会計予算からの繰り入れに加え、国と県のコロナ関連の補助金などで資金不足の回避を図る。

 さらにコロナの収束が見通せないことから、策定中の病院経営健全化に向けた病床縮小計画の一部を、予定していた22年度から1年前倒しする方針も示した。

 方針では、病床数を栗原中央病院は300床から250床、若柳病院は120床から90床、栗駒病院は75床から45床に縮小。栗駒病院は21年4月、若柳病院はこれ以降で準備が整い次第、縮小に踏み切りたい考え。

 千葉健司市長は「予想を超えるコロナによる下振れで、先手を打つ必要があった。市民の医療環境に影響が出ないよう対処したい」と説明した。

 市は病院事業会計予算への繰り入れを含む20年度一般会計補正予算など議案18件を、12月1日開会の市議会12月定例会に提出する。

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