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国の防災訓練、当面延期 女川原発

 東北電力女川原発(女川町、石巻市)の重大事故を想定して2月上旬に実施予定だった本年度の国の原子力防災訓練について、小泉進次郎原子力防災担当相は22日、訓練を当面延期する方針を示した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が大都市圏などに再発令されていることを考慮し、規模を縮小して実施するとしていた方針を転換した。

 県によると、拡大が続く感染状況や県からの延期要請を踏まえた。訓練は宣言解除後に実施する方向で日程を再調整する。開催規模は改めて検討するという。

 訓練実施を巡っては、村井知事が12日、宣言発令を踏まえて国に延期を要請したが、小泉氏は15日、国の参加人数を200人から80人に減らすなどして予定通り実施する考えを表明した。県は住民が参加する避難訓練などの延期を決めたが、全体の訓練は規模を縮小して実施される予定だった。

 村井知事は延期を受け、「予想以上に感染が拡大している。参加者や県民の安全を優先した判断でやむを得ない」と述べた。

 国の原子力防災訓練が女川原発で実施されるのは初めて。当初は関係省庁や自治体、自衛隊などが参加し、原発30キロ圏内の住民避難などを検証する予定だった。

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