石巻市教委「復興・防災マップコンクール」　桃生小４年に最高賞

　石巻市教委などが主催する第４回「復興・防災マップコンクール」で、最高賞の石巻市長賞に市桃生小４年の９人が作製した「桃生町のみんなの安全を守る防災マップ」が選ばれた。コンクールには市内小中学校計１７校から計９０点の応募があった。本年度は新型コロナウイルスの影響で、表彰式は中止した。

　最高賞のマップを作製したのは、高橋莉々花さん、亀山真緒里さん、今野蓮大君、三浦琉奈さん、高橋明希君、佐々木佑真君、新井結菜さん、佐々木愛奈さん、高橋采里さんの９人。

　縦１３５センチ、横１５５センチの大作で、学校周辺の地図をベースにした。「危険な場所・物」「災害のときに役に立つ物」「安全な場所」「インタビューした場所」に分類し、それぞれに場所や物の写真を貼り付けた。

　災害時に役立つ物に挙げた「公衆電話」は、「電話ボックスの中に緊急時や災害時に役立つ電話番号が表示してあります。落ち着いて電話をしましょう」と説明。「石がき」は、危険な場所・物に分け「大きい石が積み上がっています。大きな地震が起きたら石が倒れてくるかもしれません」などと注意喚起している。

　地図の回りには、幼稚園や消防署、郵便局などの担当者に「災害・地震が起きたときのために備えていることは何ですか」などとインタビューした記事や、マップを作製した児童一人一人の感想を貼り付けた。

　審査委員会は「学校周辺のポイントや内容がまとめられ、とても見やすい。地域の方とやりとりをしたのが見る人によく伝わる」などと評価した。

　佐々木愛奈さんは「色をきちんと分けてまとめるようにした。写真を貼る位置を決めるのが大変だった」、高橋莉々花さんは「受賞はうれしかった。文字の大きさを大きくするところを工夫した。桃生町を安全な町にしたい」と語った。

　市長賞以外の受賞者は次の通り。

▽石巻市教育委員会教育長賞
　鹿妻小４年（４５人）
▽東北大災害科学国際研究所特別賞
　鮎川小３、４年（５人）
▽石巻市地域連携会議会長賞
　釜小２～６年（３２５人）
▽奨励賞
　広渕小６年（１９人）

　須江小６年（３９人）

　河南東中１年（１１２人）