コロナ下の放課後児童クラブ、在り方考える 石巻でリモート講演会
石巻市のNPO法人「放課後こどもクラブBremen(ブレーメン)」は7日、市石巻中央公民館でリモート講演会「withコロナと放課後児童クラブ」を開催した。和洋女子大の田口久美子教授(教育心理学など)がオンラインで講師を務め、新型コロナウイルス禍の放課後児童クラブの在り方について考えた。
放課後児童クラブの指導員など8人が参加した。田口教教授は2015年と17年に石巻の児童クラブを対象に実施した調査の結果を振り返った。
石巻には学校の敷地内に児童クラブがある場合が多いとし、「学校やクラブはもちろん、行政を含めた大人同士が、普段から関係性や連携の体制を構築することが重要だ」と指摘した。
昨年3月の全国一斉休校後に、石巻で実施したアンケート結果も例に挙げた。
児童クラブが長時間勤務などの負担や、感染のリスクを背負ったことを説明。「児童にとって最善の行動をとるため、保護者とクラブが互いに理解を深める必要がある」と語った。
ブレーメンの宝鈴子理事長(65)は「子どもの安心と安全を第一に考えなければいけない。まずは大人が信頼し合い、助け合ってコロナ禍を乗り越えていきましょう」と呼び掛けた。