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しょくば拝見>通所介護・野蒜ケアサービス(東松島市牛網)

心を込めたサービスを誓う福田社長(前列中央)と職員たち

<経験生かして心を配る>

 東松島市牛網の住宅街で「デイサービス和花(のどか)」を経営し、8年目を迎えた。日帰りで通う高齢者に、食事や入浴などのケアを行う。

 少人数の良さを生かした、きめ細かな対応がモットーだ。利用者の誕生日にはリクエストに応えた料理を囲み、みんなで祝う。利用日の様子を伝える連絡帳には、活動を楽しむ利用者の写真をふんだんに盛り込み、コメントやイラストを添えて、思い出の記録に喜ばれている。

 目指すのは、なじみの親戚の家のような雰囲気。大人数が苦手という利用者も、長年の友人のように談笑している。特技の手芸作品やちぎり絵などの作品が飾られ、ハーモニカや詩吟を披露する人も。

 多くの職員が長年介護に従事し、経験と工夫を生かして、季節の行事やゲームを取り入れる。介護員の伊藤早生(さき)さん(34)は「利用者さんの顔を思い浮かべながら、喜んでもらえそうなことを考えている。『ありがとう』と笑顔を見せてくれる時がうれしい」と語る。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、高齢者は家にこもりがちだ。和花が安心して出掛けられる唯一の場所という利用者は多く、「仲間と集えることが張り合い」という声が強まる。収束後には、地域に開放したイベントも検討中だ。

 福田敏和社長(55)は「経験豊富な職員たちが財産。家庭的な雰囲気を大事に、地域の人がのどかに過ごせる場を提供していきたい」と語る。

■会社概要
 介護福祉士の福田社長が2012年7月に設立し、1年後にデイサービス和花を開所した。定員は1日当たり15人。東松島市の29人が利用する。従業員は介護員や看護師ら8人。資本金は995万円。利用者を募集中。東松島市牛網駅前1丁目48番地2。0225(90)3677。

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