「双子や三つ子」に特化、無料の一時預かり好評 仙台の私立保育所

保育士と遊ぶ多胎育児サークル「2525萩」の集まり=仙台市宮城野区の福室希望園

 仙台市宮城野区の私立保育所「福室希望園」が昨年7月に始めた双子、三つ子に特化した無料の一時預かりサービスが好評だ。平日1日1組(1~3人)限定だが、2月末までの8カ月間に延べ98組196人を預かり、利用者が中心となって同区初の多胎育児サークルが誕生した。市も新年度、多胎児の預かり支援に乗り出す方針で、子育て負担が大きい双子や三つ子を抱える家庭へのサポートが広がる。

 同区の小学校教諭工藤静さん(32)は、長女(4)と2歳半になる双子の男児の育児に奮闘する。月1回、福室希望園に2人を預けることが心の支えという。
 授乳期は夜中に双子が交互に起き、いつも寝不足。今も同時に泣かれると、1人ずつしか向き合えず罪悪感を覚える。長女が幼稚園にいる間に双子を半日ほど預け、一人時間を満喫して気分をすっきりさせる。
 「通常の一時預かりは2人で5000円以上かかり、利用しにくい。子どもたちも希望園が大好きで、親子とも助かる」と話す。
 昨年10月、工藤さんらが中心となり多胎育児サークル「2525(にこにこ)萩」を結成した。メンバーは現在8組。月1回、保育士と遊んだり、おしゃべりしたりする。6カ月の双子を育てる同区の小学校教諭佐々木さと子さん(40)は「双子育児の楽しさと大変さを共有できる」と喜ぶ。
 市は新年度、多胎児の一時預かりで2人目以降を無料化する。現在、多胎児に特化した預かりは福室希望園1カ所だが、各区と宮城総合支所管内の保育所6カ所に拡大する。施設への助成金354万円を一般会計当初予算案に計上した。
 福室希望園は引き続き、独自に1人目の利用料を負担し、全員無料にする。担当保育士の東海林弘恵さん(36)は「市が多胎育児の支援を始めるのは大きな一歩。今後は1人目の無料化にも助成して支援を充実させてほしい」と要望する。

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