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石巻市複合文化施設お披露目 多機能ホール、開放的なロビー 活動の新たな拠点に

1254席を備えた大ホール
開放的な空間にイスやテーブルを配置したロビー

 石巻市は5日、4月に開館する同市開成地区の市複合文化施設を報道機関に公開した。1254席の大ホールや博物館を備え、東日本大震災で失われた文化芸術活動の新たな拠点となる。

 大ホールはコンサートや演劇、講演会などに対応する多機能型ホール。2階席をカーテンで区切ることで、中ホール(812席)としても活用できる。300席の小ホールは舞台と客席を一体的に活用できる。

 館内を貫く延長約200メートルのロビーは、吹き抜けのガラス窓から光を取り込み、明るく開放的な空間とした。さまざまなデザインのイスやテーブル、照明が配置され、市民の交流スペースとして活用する。

 11日には市の震災追悼式の会場として使用する。28日には記念式典・公演があり、人間国宝の狂言師野村万作さんが出演する。

 研修室や和室の利用を4月1日に始める。ホールと市民ギャラリーの一般利用は6月から。市博物館は秋の開業を予定する。

 施設は震災で被災した市民会館と石巻文化センターの後継施設として整備した。市教委複合文化施設開設準備室の担当者は「活動や発表の場として積極的に使い、文化芸術に親しんでほしい」と話した。

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