南浜・門脇地区、模型で再現 石巻専大生ら制作 8日から展示
石巻専修大は、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた石巻市南浜・門脇地区を模型で再現した。模型は8日に同市門脇町4丁目にオープンする震災伝承交流施設「MEET門脇」に展示され、震災前の街並みや震災当時の避難行動の伝承に活用される。
理工学部の高橋智准教授(39)と大学院生の木村光平さん(24)が、3Dプリンターで制作した。大きさは東西2メートル、南北1・75メートル。両地区を750分の1の縮尺で再現する。建物の造形も一軒一軒精密に再現、区画や道路など約200個のパーツから構成する。
プラスチック製で、表面には白色の塗料を塗った。展示では東北大が制作に協力したプロジェクションマッピング映像と併用する。壁面に設置して当時の街並みや避難行動を模型に投影することで立体的により分かりやすく震災の記憶を伝える。
高橋准教授は「当時の町並みや避難の教訓が風化している。これからの防災のために、地区の記憶を模型と映像で伝えてほしい」と思いを託す。
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