道の駅「おながわ」、開業 新たな交流拠点目指す
女川町のJR女川駅前の商業エリアが、国の重点道の駅「おながわ」に登録され、開業式が3日、現地であった。新たな施設は設けず、既存施設を活用して運営する。女川産の魚介類を使った食事を提供し、水産加工品などを販売。道路や観光のほか、東日本大震災からの復興に関する情報も発信し、道路利用者や町民の交流拠点を目指す。
道の駅となったのは女川駅から国道398号にかけての施設群。テナント型商店街「シーパルピア女川」や地元市場ハマテラスなどがある約1万2700平方メートルがエリアで登録された。
町は障害者や妊婦優先の屋根付き駐車場を整備し、トイレや授乳室を24時間利用できるようにした。駐車場は60台だが、周辺には町営駐車場が点在している。
県内で重点道の駅に選ばれたのは大崎市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」に次いで2件目で、施設整備などで通常の道の駅より手厚い支援が受けられる。
開業式には国や県、町の関係者ら11人が出席。テープカットで開業を祝った。須田善明町長は「復興の先へ向かう中で大きな後押しになる。多くの方に愛され利用してもらえる道の駅にしたい」とあいさつした。
シーパルピア女川とハマテラスを管理し、道の駅の事務局となるまちづくり会社「女川みらい創造」の阿部喜英社長は「道の駅になることで知名度が上がり、目的地として分かりやすくなる。他の道の駅と連携し、周遊観光できる仕組みもつくりたい」と話した。
開業を記念し、周辺の店舗が17~25日にセールを行う予定。