「地域おこし協力隊」に新戦力 石巻市、東松島市

協力隊としての抱負を語る金敷さん(中央)=石巻市役所
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 石巻、東松島両市は新年度、国の「地域おこし協力隊」制度を活用して、地域活性化に意欲のある人材を新たに採用した。任期は最長3年。観光振興や地域の魅力発信などで新しい風を吹き込む。

◇ 石巻市

 石巻市は、地域おこし協力隊に千葉県香取市出身の金敷咲さん(30)を委嘱した。同市北上地区の一般社団法人イシノマキ・ファームでホップの栽培や6次産業化による商品開発などに携わる。

 金敷さんはアパレル会社アーバンリサーチ(大阪)に在職中、石巻市の一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」と連携した「漁師ウエア」の開発を担当。三陸地方の環境が気に入り、気仙沼市の手編みニット会社「気仙沼ニッティング」に2年ほど勤めた後、地域おこし協力隊に応募したという。

 イシノマキ・ファームでは、栽培したホップを使ったビール商品の開発やグリーンツーリズムの運営などに取り組む予定。金敷さんは「商品を一から作ってきた経験を生かせると思う。地域を知り、少しでも早く貢献したい」と語った。

 委嘱状交付式が1日、市役所であり、同席したイシノマキ・ファームの高橋由佳代表理事(57)は「6次産業化や水産業と掛け合わせた商品の企画などにも一緒に挑戦していきたい」と期待した。委嘱状を手渡した亀山紘市長は北上地区の印象などを尋ね、「期待しています」と激励した。

 市の協力隊委嘱は6人目で、現在は金敷さんを含め3人が活動している。

◇ 東松島市

 都市部からの移住・定住を進める東松島市は、地域おこし協力隊に、国内外で活躍する砂の彫刻家保坂俊彦さん(46)=東京都=と、仙台市青葉区の高橋奈々美さん(25)を委嘱した。保坂さんは市復興政策課、高橋さんは市商工観光課に勤めながら市をアピールする。

 保坂さんは2018年から東松島市を訪れ、月浜海岸などで5体の大型砂像を制作してきた。新型コロナウイルスの影響で発表の場だったイベントが相次いで中止となり、東京を拠点とする意味を考えたという。

 「3年通って地元の人の思いを聞き、力になりたいと考えた。子どもたちが芸術やものづくりの楽しさを体感できる場を設けたい」と語る。

 高橋さんは東京の大学を卒業後、新型コロナのあおりで就職内定が取り消されたのを機に、1年間県内を巡り歩いた。奥松島の自然や里浜貝塚など多彩な魅力に引かれ、市の「お試し移住体験」に参加した。

 「魅力がたくさんあるのに認知度が低く残念。趣味を生かし、情報紙などに漫画や挿絵を描いて地域の魅力を伝えたい」と意気込む。

 1日に市役所であった委嘱状交付式で、渥美巌市長は「特技を生かして地域のために力を尽くしてほしい」と述べた。東松島市の協力隊員は23、24人目。

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