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石巻専修大女子競走部 期待の戦力、4選手加入

高橋里奈さん
遠藤美玲さん
伊藤千尋さん
長岡梨乃さん

 石巻専修大女子競走部に4人が新戦力として加わることになった。3月中旬から先輩部員とともに練習に参加。新型コロナウイルス感染症対策に万全を期した上で、連日にわたり、20キロ以上の走り込みをこなし、着々とコンディションを整えている。

 泉田利治監督(66)は「4人とも練習に取り組む姿勢は素晴らしく、将来性もある。入学前から十分なトレーニングを積んできただけに走りも日増しに良くなっている」と目を細める。「打倒東北福祉大を目標に、主力メンバーとなるよう頑張ってほしい」と、エールを送っている。

◇高橋里奈さん

 秋田県大曲高を経て、埼玉県内の実業団に所属。心機一転、固い決意で大学での飛躍を誓う。

 「実業団では、けがでほとんど走れなかった。この悔しさをバネに、大学で頑張りたい」

 大曲高陸上部の小沢裕子監督は、泉田監督の日本ケミコン時代の教え子。将来の夢は幼稚園教諭という。高校では、第37回都道府県対抗女子駅伝競走大会の5区(4・1キロ)を走るなど実績は十分だ。

 156センチ、46キロ。「走り込んで体を絞り込めば本物になる。新入部員を引っ張ってほしい」。泉田監督の期待は大きい。

 
◇遠藤 美玲さん

 「最初はスピードとスタミナを付けることを念頭に練習に励み、長い距離でも走れるようにしたい」

 ノースアジア大明桜高(秋田市)出身。全国大会の出場経験はないものの、第24回東北高校新人陸上競技選手権大会の800メートルで5位入賞。秋田県内ではナンバーワンの実力を誇り、1500メートルも2位に入った。

 泉田監督は「スピードがあり、センスの良い走りをする。大化けする可能性は十分ある」と評価は高い。

 155センチ、46キロ。本人も自覚は十分で「監督の期待に応えられるよう全力を尽くしたい」と意欲を燃やしている。

 
◇伊藤 千尋さん

 「本来なら陸上は高校でやめるつもりだった。新型コロナの影響で各種大会が中止にならなければ…」

 柴田高出身。目立った成績を収めることができなかったものの、昨年は、けがもなくコンディションも良かったという。

 泉田監督は「一番伸びしろがあるということ。ガッツの塊で、練習次第では大きく成長する未完の大器だ」と強調。指導を楽しみにしている。

 151センチ、43キロ。「まずは監督から言われている体重を1、2キロ落とすことが目標。駅伝大会のメンバーに入り、活躍したい」と、夢を募らせている。

 
◇長岡 梨乃さん

 山形城北高出身。アスリートサマートライアルやまがたの3000メートルで5位、山形県冬季ロードレース団体の5000メートルで12位。泉田監督の指導の下、3000メートル、5000メートルのレベルアップとロードに磨きをかける。

 「高校時代は補欠で悔しい思いをした。東北福祉大に進学した親友の鈴木華菜選手は正選手だった。一緒に全国舞台で走れるようレベルアップに努めたい」

 162センチ、48キロ。「ロードの方が得意というのが良い。練習量も多く、夏を過ぎたら一気に飛び出すかもしれない」。泉田監督は注目している。

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