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新型コロナ 石巻3人、東松島1人感染 石巻で高齢者のワクチン接種始まる

ワクチンの接種を受ける仁風園の入所者

 県は13日、石巻市の10代無職女性と60代自営業女性、60代自営業男性、東松島市の30代公務員女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも重症ではない。

 10代女性と60代男性は感染経路が分かっていない。60代女性は県内陽性者の濃厚接触者。30代女性は県が13日に業種・業態を公表した東松島市の保育施設の滞在者。この施設での感染者は計3人となった。

 累計感染者は石巻市259人、東松島市79人となった。

     ◇

 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が13日、県内のトップを切って石巻市で始まった。同市の対象者は4万9000人。国から市への初回の供給量は975人分と非常に少ないことから、市はクラスター(感染者集団)の発生を防ぐため、高齢者施設の入所者と職員に優先接種する。

 接種するワクチンは米ファイザー製で、8日に第1便が保管先の石巻市蛇田の石巻赤十字病院に届いた。

 13日は同市大森の特別養護老人ホーム「仁風園」で家族の同意を得た83~99歳の入所者10人と職員20人の計30人が接種を受けた。園の接種予定は入所者81人と職員92人で、5月21日に終える予定。

 中村泰仁施設長(54)は「不安と戸惑いが大きかったが、接種を受けて痛みもなく安心した。体調が悪くなった入所者もいない。ワクチンを2回打っても油断せず、感染対策を徹底する」と話した。

 15日は同市山下町1丁目の特養ホーム「和香園」など市内の3施設で入所者らにワクチンを接種する。

 第2便も初回と同じ975人分で26日以降に届く。施設入所者らの2回目の接種に充てる。

 政府は6月までに高齢者接種に必要な量を市区町村に届ける方針。石巻市は接種券を4月末に75歳以上に発送し、その後は65~74歳に届ける。75歳以上の5月中旬の予約受け付け開始、同中旬以降の接種開始を予定する。高齢者の接種完了は8月中を見込む。

 国は医療従事者のほか、新型コロナに感染した場合、重症化したり死亡したりするリスクが高い高齢者を優先接種の対象とした。

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