雄勝郵便局、開局 震災で移転新築 総合支所内に設置
東日本大震災の津波で局舎が流失し、仮設店舗で営業していた雄勝郵便局が、石巻市雄勝地区の中心部に移転新築された。12日に業務を始め、地域住民の生活をサポートする拠点として第一歩を踏み出した。
海抜約20メートルの高台にある雄勝総合支所内の1階部分に設置された。鉄骨造りで、延べ床面積は約120平方メートル。郵便や貯金、保険の受け付け、相談窓口や現金自動預払機(ATM)を備える。
現地でセレモニーがあり、日本郵便東北支社の小野木喜恵子支社長や亀山紘石巻市長など計8人が出席。テープカットで局の新たなスタートを祝った。小野木支社長は「地域の方々に末永く愛される局づくりにまい進する」と話した。
佐々木繁樹局長は「待ちに待った開局の日。住民の方々の期待に応え、生活に貢献できる親しみのある店舗にしたい」と語った。
雄勝郵便局は被災後、2011年11月21日から同町小島和田の仮設店舗で営業を続けてきた。県内で仮設店舗から移転新築した郵便局は15局目。