災害時の避難者受け入れ 女川町、東北緑化と協定
女川町は、災害時の避難者の受け入れで協力を得るため、東北電力グループで町内に社員寮を持つ東北緑化環境保全(仙台市)と協定を結んだ。
同社は昨年12月、東日本大震災の津波で流失した社員寮「女川寮」を、同町大道に移転再建した。寮は木造2階で、災害時には周辺住民ら避難者を一時的に受け入れる。
受け入れに活用されるのは、普段は食堂として使われる1階共有スペース。駐車場もあり、車での避難もできる。約80平方メートルの広さがあり、50人は受け入れ可能という。食料100食とマスク7500枚、60ミリリットル入りのアルコール消毒液150本を新たに用意した。
協定締結式が3月30日に町役場であり、林隆寿社長は「災害時には寮を利用していただき、電気や備蓄品を提供したい」と述べた。
須田善明町長は「万が一の際に、まず一時避難先になる。周辺は人口が集中しているので、地域の安心につながる」と感謝した。