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石巻圏・新百景>鳴瀬桜華小(東松島市)

校舎の中央を貫く階段と、近接する多目的ホール(左)が開放的な新校舎。地域の交流拠点としても期待が高まる
里山と市街地をつなぐ景観と調和した新校舎の外観。桜と川、海を模した校章がポイントだ

<地域と自然が児童育む>

 3階までを貫く中央階段、教室と専門教室をつなぐ広々とした多目的ホール-。東日本大震災から10年の節目となった今春、東松島市鳴瀬桜華小(児童268人)の新校舎が完成した。光が注ぐ開放的な学びやに、児童の歓声が響き渡る。

 鳴瀬桜華小は、津波で甚大な被害を受けた海辺の浜市小と、内陸の小野小を統合して2013年春に開校した。利用してきた旧小野小校舎は手狭ながら、住民が積極的に足を運び、農作業やそば打ち、震災伝承など地域に根差した活動を展開し、児童たちは学びを深めてきた。新校舎は地域活性化の拠点としても期待される。

 両校の中間地点の高台に設けた新校舎は、地域、人、自然の共生を目指す「里山の学校」がコンセプトだ。悠々と流れる鳴瀬川と吉田川、桜が咲く里山、児童を見守る地域の人々。豊かな環境が未来を担う子どもたちを育む。

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