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石巻川開き祭り 2年ぶり開催へ 規模縮小、8月21日限り

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は中止された石巻地方最大の夏祭り「石巻川開き祭り」が今年は開催の方向で準備を進めていくことが21日、分かった。規模を縮小し、8月21日、一日限りの日程で実施する方針。21日開かれた石巻川開祭実行委員会役員会で申し合わせた。計画、日程は5月末の実行委総会で決定する見通しで、1カ月前の7月20日前後に開催について最終判断する。

 開催の方向性は実行委の主要団体となる市と市議会、石巻商工会議所、石巻観光協会が16日に4者協議を開いて決めた。感染予防と、東京五輪(7月21日~8月2日)、東京パラリンピック(8月24日~9月5日)の間にあり、警備態勢が取れ、夏休み中でもある8月21日の開催を選択した。

 開催を危惧する声もあったが「コロナの先は分からない」「2年連続で休めない」「地域経済に影響する」「市民も楽しみにしている」-ことなどを勘案した。

 実行委は感染対策を含む祭り全体のガイドラインづくりを急ぎ、花火大会や陸上パレード、孫兵衛船競漕(きょうそう)、警備など各担当部に示す。各部はコロナ対策を取りながら一日の日程でできる内容を検討し、実施計画づくりを進める。

 川開き祭りは、1916年に始まった石巻の夏の風物詩。東日本大震災が発生した2011年も開催された。昨年は、宮城県沖地震が起きた1978年、宮城県連続地震の2003年以来、戦時中を除けば3回目の中止となった。

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