石巻で震度5強 女川の温泉施設など被害
1日午前10時27分ごろ、石巻市で震度5強、東松島市、女川町で震度5弱を観測する強い地震があった。気象庁によると震源は宮城県沖で、地震の規模はマグニチュード(M)6・6と推定される。この地震による津波はなかった。大型連休に入って最初の週末で、石巻地方ではイベントも開かれていたが、大きな影響はなかった。
■夫婦が軽いけが
女川町のJR女川駅に併設される町営温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」では、浴室と休憩室のガラスが少なくとも5枚割れた。利用者の70代夫婦がガラスの破片で足首や額などに軽いけがをした。
施設設備の安全確認が取れるまで臨時休館とする。2月13日深夜の地震でもガラス計3枚が割れる被害があった。
■復興住宅で断水
石巻市では市釜小の窓ガラス数枚にひびが入るなどの被害が確認された。中央第2復興住宅が一時断水したが、午後0時50分までに復旧した。人的被害はなかった。
東松島市では、けが人や大きな被害は確認されず、午後0時15分に災害対策本部を解散した。女川町は、ゆぽっぽの他は大きな被害は確認されなかった。
■高速道通行止め
地震の影響で三陸沿岸道は、鳴瀬奥松島インターチェンジ(IC)から仙台東部道路の仙台東ICまでの上下線が、鳴瀬奥松島IC-陸前高田長部IC間上下線が一時通行止めになった。いずれも午後1時半までに解除された。
■JR各線に影響
JR石巻線、仙石東北ライン、仙石線(石巻-高城町間上下線)は地震直後から一時運転を見合わせた。
東北電力によると女川原発(女川町、石巻市)の安全設備に異常は確認されなかった。