しょくば拝見>水産加工販売 Collection(石巻市塩富町2丁目)

阿部社長(右から2人目)をはじめ若いスタッフが会社に活力を与える

<首都圏中心に販路開拓>

 水産加工会社として珍しい英語表記の社名。「新鮮、安い、おいしいを第一に考え、そして東日本大震災で多くの人から頂いた善意。それらを集め、消費者にお返ししたい。その思いを収集(コレクション)する仕事にしたい」と、阿部歩社長(34)は社名に込めた思いを話す。

 漁船員の経験もある阿部社長は、縁があって女川町竹浦漁港を拠点にしたカキ養殖業者と知り合った。そこで聞いたのが販路獲得への苦労だった。

 「どんなにいい品質でも、値段は頭打ち」という嘆き。さらに震災で失った販路はなかなか元に戻らない現実。阿部社長は「大ぶりで味は抜群。ぜひとも品質に見合った値段で売りたい」と、漁業者に代わって首都圏を中心に販売先を開拓。レストランや厳しい目利きで知られる鮮魚販売店などから注文を勝ち取ることができた。今までにない産地直送を目指す。

 毎日、スタッフと竹浦漁港と渡波の工場を往復。手のひらサイズに育った3年ものを扱う。もちろん地元の人たちにも一斗缶を改良して作った蒸し焼き器具にカキを詰め込んだ「ガンガン焼き」セットも販売している。蒸すことで素人でも殻が開けやすく、うまみが凝縮されたプリプリの身が、磯の香りとともに味わえる。

 現在、ホヤの販路も開拓中だ。社員の高橋尚義さん(26)は「おいしいものを、さまざまな形で全国に届ける。若いパワーで頑張る」と、阿部社長以下、全員が活力にあふれている。

■会社概要
 2020年8月に株式会社として創業。資本金500万円。現在のスタッフは常時5人、繁忙期は臨時を含め10人。石巻市塩富町2丁目4の15。0225(98)3182。
メール 20200831collection@gmail.com

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