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児童生徒、一緒に避難 移転後初の訓練 女川小中

大津波警報の発令を知らせる放送を聞き、避難する児童生徒たち

 女川小(児童202人)と女川中(生徒103人)は、下校時の津波避難訓練を合同で実施した。昨年8月に小中施設一体の現校舎に移転してからは初めて。徒歩通学の児童生徒が参加し、高台への避難ルートを確認した。

 訓練は下校時に震度5強の地震が発生し、大津波警報が発令されたとの想定で行われた。午後3時28分に町の防災行政無線で地震発生を知らせ、3時半に大津波警報の発令と避難が呼び掛けられた。

 子どもたちはしゃがんで低い体勢を取ったり、頭を荷物で覆ったりした後、近くの高台にある災害公営住宅などに向かった。

 小学校4年の阿部圭津也君(10)は「津波警報は少しびっくりした。もし本当に出た時は、今日みたいに高い所に避難したい」と話した。

 今回は事前に、児童生徒と保護者に登下校ルートからの避難場所を考えてもらい、校内でも地域ごとに話し合った。

 両校の伊藤拓巳校長は「普段から児童生徒が年下の子を気遣ってあげているが、訓練にもその様子が現れていた。課題は職員で共有し、防災教育や避難訓練に生かしたい」と語った。

 訓練は4月23日に実施。

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