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県トップ歩む小学生ペア 、全国大会で活躍 ジュニアソフトテニス石巻所属

今月開かれる全小予選で優勝を目指す伊藤選手(左)と三浦選手

 昨年から県強化指定選手となったジュニアソフトテニス(JST)石巻所属の伊藤朱芭選手(石巻市蛇田小6年)と三浦凛音選手(東松島市赤井南小6年)のペア。4月3、4日に埼玉県で開催されたルーセント杯全国選抜小学生ソフトテニス大会で個人戦でベスト8、仙台のチームと組んだ団体戦では3位入賞を果たした。県トップ選手として歩み始めた2人の活躍に期待が集まる。

 伊藤、三浦両選手の練習場所は石巻市総合運動公園のテニスコート場で、週に2日は中高生の練習に加わる。中学生や男子を相手に打ち合っても負けず、後衛の伊藤選手が力強いショットで相手をほんろうしてチャンスを広げ、前衛の三浦選手が巧妙なカットボールやスマッシュで仕留める。

 指導する矢野雄哉監督(32)は、伊藤選手を「細身ながら、力強く正確なストロークを繰り出し、冷静な状況判断でゲームをつくる」、三浦選手は「センスと身体能力ともにずばぬけて高く、県内でも3本の指に入る実力者」と話し、「2人とも高校生と同様の厳しい指導をしても理解して、しっかりついてくる。目標意識が高い」と評する。

 伊藤選手は姉の影響で小学1年でテニスを始め、幼稚園のころから友人だった三浦選手を誘い、小学2年からペアを組む。ルーセント杯団体戦準々決勝では、自分たちが負ければ敗退という場面で、「チームメートのためにも頑張ろう」と不安やプレッシャーをはねのけストレート勝ち、勝負強さを見せた。

 JSTで練習がない日も自主練をして、毎日練習に励む。伊藤選手は「苦手のバックハンド克服とファーストサーブを60~70%は入れたい」、三浦選手は「(至近距離から打ち、前衛を抜く)アタック止めの練習を頑張る」と、何度顔面にボールを受けても怖がらずに向かう。

 22日には、仙台市内で全日本小学生ソフトテニス選手権大会県予選会がある。ベスト4入りで全国へ進出できるが、2人が狙うのは「優勝」だ。

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