日和山のシンボル 鹿島御児神社の鳥居、解体へ 1935年設置

立ち入り禁止のバリケードで囲われた鉄筋コンクリート製の鳥居
1日の地震などでコンクリートの一部がはがれ落ち、鉄筋がのぞいている

 石巻市日和が丘2丁目の鹿島御児神社の鳥居が、老朽化に加え度重なる地震による損傷が目立つようになり、解体される見通しになった。15日に開く総代会で正式決定する。解体後については未定だが、鳥居の再建を含め、同神社で善後策を模索する。

 鳥居周辺の広場には東日本大震災の際、多くの市民が避難した。今も大きな地震のたびに市民が緊急避難のために集まる。市民の一人は「鳥居は日和山のシンボルであり、震災を乗り越えてきた石巻の心のよりどころだ。再建に向けた共助があってほしい」と望んでいる。

 鳥居は鉄筋コンクリート製で高さ約5メートル。今から86年前の1935年に設置された。震災の猛烈な揺れにも耐えたが、長い年月、強い潮風や雨にさらされ、余震が追い打ちを掛け、徐々に傷みが目立つようになったという。

 1日に発生し、石巻市で震度5強を観測した地震などで、鳥居の一部が破損し、コンクリート片がはげ落ちた。専門家の調査を受けたところ鳥居全体のゆがみが大きく、最悪、倒壊の恐れもあることが判明した。

 鳥居自体は神社の所有だが、周辺広場は太平洋を望む日和山の頂上にあり、石巻市を代表する観光スポット。行楽客の立ち入りも多いことから地続きの日和山公園の一部として市が借り受けている。管理をしている市は現在、鳥居の周囲にバリケードを設置し、立ち入り禁止にしている。

 禰宜(ねぎ)の窪木好文さん(49)は「人々を守護する神社がけが人を出すわけにはいかない」と理解を求める。

 解体方針が決定した後については「クラウドファンディングなどの活用も視野に資金調達に努める。神社の顔でもある鳥居なだけに再建を検討する」と話す。

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