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石巻専修大・自動車工学コースに初の女子学生 整備士目指し奮闘

男子学生と一緒に機械工学実験3の講義に臨む平さん(右)

 石巻専修大理工学部機械工学科自動車工学コースで、整備士を目指し、3年の平萌絵香さん(20)が奮闘している。2007年度に同コースが創設されて以来、初の女子学生。「夢の実現」に向けて、男子学生と一緒になって実習、講義に励んでいる。

 花巻市出身。花巻農業高時代は生物科学科で果樹の勉強をしていた異色の経歴を持つ。「もともと車には興味があった」という平さん。2歳上の兄が同大人間学部に在籍していたこともあり、将来の進路を考え、入学を決めた。

 2年生になると迷わず自動車工学コースを選択し、工作測定実習などに取り組んだ。初めて実際の自動車整備に接する機会となったのは、今年4月14日の一般社団法人日本カーシェアリング協会(石巻市駅前北通り)が所有する車両の日常点検・整備だったという。14~16日に自動車工学センター内で行われ、3年生は10台を担当した。

 平さんは「最初は少し緊張したけれど、チームを組んだ2人の男子学生が日常点検・整備の経験者だったこともあり、いい感じのペースで進みました」と振り返る。

 9月後半からは自動車を使用した機械工学実験などが本格的に始まる。平さんは「男子学生はみんな優しくて話しやすい。車に詳しい人が多いので、気軽に質問できるのもうれしい」と、雰囲気の良さを語る。

 指導する千葉満講師(39)は「車好きの学生が多く、平さんだけでなくみんな真剣に取り組んでいる」と強調。「紅一点」の登場は男子学生にとっても相乗効果となっているようだ。

 身長151センチと見た目はきゃしゃだが、小学校から高校までソフトボールに親しんできただけに体力には自信がある。

 「卒業までに国家資格のガソリン自動車の2級整備士と、ディーゼル自動車2級整備士の取得を目標に頑張りたい」と決意を語った。

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