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「放課後楽校」が本格始動 初回は児童24人参加 女川町教委

校内で宿題に取り組む児童たち

 放課後を安全安心に過ごせる場所をつくろうと、女川町教委は10日、女川小の児童を対象に「おながわ放課後楽校」を始めた。町教委の職員らが見守る中、利用登録した児童は同校施設で宿題や読書をしたり遊んだりできる。

 学校施設が使える日を選んで通年で開き、5月は10回ほどを予定する。10日時点で56人が登録し、初回は24人が参加した。

 授業の終わった児童が次々に集合。宿題に取り組み、遊びを提供するジュニアリーダーの女川中生と鬼ごっこをしたり、校庭の遊具を使ったりして遊んだ。

 4年勝又雷斗(らいと)君(9)は「国語と算数の宿題をやってサッカーもした。今度はみんなで駆けっこをしたい」と充実した表情だった。

 町教委や町内で学習支援に当たる「女川向学館」の職員、女川中生らが対応するほか、町内の企業や住民らが協力し体験活動も実施する予定。特別なルールを設けず、利用日は児童と家族が相談して決め、遊び方も自主的に選んでもらう。

 ジュニアリーダーの女川中2年斎藤桃亜(ももあ)さん(13)は「小学生は体を動かすゲームが大好き。新型コロナウイルス感染防止のため、接触しないルールを考えてやっている」と話した。

 放課後楽校は昨年10月から今年2月までプレオープンとして開催し、本年度から本格実施された。

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