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しょくば拝見>水産加工業 ヤマサコウショウ(石巻市吉野町3丁目)

「顧客や取引先との対応も丁寧」と評判の総務部の女子社員

<健康で豊かな食を創造>

 「人・自然・地域の調和を大切にし、健康で豊かな食文化を創造する企業」。佐々木孝寿社長(55)はこのフレーズを経営理念に掲げる。

 扱う製品が多種多様で、第1から第4までの事業部で構成。魚の切り身や漬けをはじめ、カニ、魚卵、タコなどの総菜から、笹かま、鶏軟骨入りつくねなど数十種類にも及ぶ。

 父親一男さんの死去に伴い、2009年5月に会社を引き継いだ3代目の佐々木社長は「人を大切にする会社であり続けるためには、二つの柱を常に心掛けなければならない」と強調する。

 「食の安全・安心にこだわった品質の確かさ」と、「顧客や取引先の視点に立った対応」だ。工場では、早くから国際標準化機構(ISO)の品質マネジメントシステムISO9001、ISO22000の認証を取得する一方、3昼夜という手間暇かけて漬け込んだ粕(かす)漬けや、牛タン入りつくねなどに代表される同社ならではのこだわりの逸品を次々に送り出し、ヒット商品となっている。

 佐々木社長は東日本大震災後の復興支援イベントの実行委員長を務めるなど社会的貢献活動にも熱心。社員教育も徹底し、丁寧な対応に驚く顧客や取引先は多い。地元雇用にも力を注ぎ、今年は5人の高校新卒者を採用した。

 「少しでも地元に貢献できる企業でありたい。感謝の気持ちを社員と一緒に共有しながら頑張っていきたい」と話す。

■会社概要
 1934年5月、社名の由来となった祖父の孝彰(こうしょう)さんが「佐々木孝彰商店」を創立。90年に現社名に変更。資本金は1250万円。従業員はパート、アルバイトなどを含めて140人。直売店を備える本社は石巻市吉野町3丁目1の43。0225(23)0151。

ヤマサコウショウ

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