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地元を知ろう 石巻専修大開放講座スタート 初回テーマは金華山街道

マイクを持ち、金華山の魅力などについて語る横江特任教授

 みやぎ県民大学石巻専修大開放講座「地元を知ろう」(県教委主催、公益財団法人石巻地域高等教育事業団共催)が3日、同大を会場に始まった。横江信一人間学部特任教授が「金華山街道から見た石巻の変遷」について意見を述べた。

 元小学校校長で初任地が鮎川小だった横江特任教授は、自身の思い出話を交えながら「金華山は単なる島ではなく、過去のものでもない」と強調。歴史的背景や価値について説明した。

 金華山が出羽三山、恐山とともに東奥の三大霊場に数えられ、江戸時代には年間60万人も訪れていたことなどを紹介。さらには「金華山の価値は関東と東北・北海道を結ぶ聖なるラインの交差点。すなわち三角点の役割であり、現在も国土地理院の三角点が設置されている」と語った。

 環境省が進める「みちのく潮風トレイル」にも触れながら「車で通るだけでは気づかないことが多い。自ら歩いて風景や歴史、文化など感じ取ることが大事」と呼び掛けた。中高年層を中心に約60人が出席した。

 開放講座は、16歳以上の県民を対象に、社会貢献活動として大学の知識を広く社会に還元する。「地元を知ろう」を統一テーマに、各学部の教授らが7月8日までの毎週木曜日午後3時20分から1時間半にわたって計6回、専門知識を伝える。

令和3年度みやぎ県民大学「石巻専修大学開放講座」- 石巻専修大学

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