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東京五輪 ようこそ!チュニジア選手団>桃生地区・西條欣逸さん

チュニジア通りに飾られたモザイク画の前に立つ西條さん

 東京五輪重量挙げ競技に出場するチュニジアの選手団が12日、ホストタウンの石巻市で事前合宿を始めた。新型コロナウイルス感染防止で交流事業はできず、選手たちは練習場とホテルに缶詰め状態。チュニジアとの交流は30年続き、東日本大震災では多くの支援を受けた。直接は会えなくても、石巻から大舞台に向かう選手たちに歓迎、応援の気持ちを届けたい。ようこそ、チュニジア。

   ◇

■桃生地区チュニジア通り近くに住む 西條欣逸さん(71)

<「友人」の活躍願う>

 チュニジアとの交流は1992年、東北大の留学生が旧桃生町に数日間、ホームステイしたことで始まった。東日本大震災では炊き出しや義援金、物資の支援を受けた。震災10年となった今年3月の市の追悼式には駐日大使が参列した。

 桃生地区中心部には国名を冠した通りがある。駐日大使が初訪問した97年、整備中だった町道を「チュニジア通り」と名付けた。寄贈されたモザイク画やオリーブの木で飾られた通りは、交流を象徴する場所だ。

 近くに住む西條欣逸さん(71)は農作業の傍ら、モザイク画周辺の草取りも買って出る。「自分の畑のついでだよ」とはにかみながら「選手たちにも見に来てもらいたかった」と残念がる。

 交流が始まって以来、遠い北アフリカの国を身近に感じるという。重量挙げの選手たちに対し「友人と思って応援する。コロナが収束したら、また訪れて」とエールを送った。

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