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石巻圏・新百景>小乗大橋(女川町小乗浜)

山あいに架けられた橋の近くには、被災した集落の跡地や防災集団移転団地が広がる
海抜52メートルに建設された小乗大橋。頻繁に車両が行き交う

<利便性向上、防災に期待>

 東日本大震災の復興事業で整備された新しい橋が、山あいにのぞく。女川町の小乗大橋は、県道の一部として2020年3月に開通した。

 県が整備した女川牡鹿線と牡鹿半島公園線をつなぐ約1キロの区間に設けられ、小乗地区の防災集団移転団地のすぐ近くに位置する。延長は169.4メートル、区間内には小乗トンネル(延長225メートル)も新設された。片側1車線、道路幅は6メートル。全体の事業費は約30億円で、国の復興交付金を活用した。

 防災集団移転団地や半島部と町中心部や石巻市の市街地はぐっと近くなり、三陸沿岸道石巻女川インターチェンジへのアクセスも良くなった。

 新たな道路の開通は、住民の日常生活の利便性向上はもちろん、産業や観光振興を後押しする。災害時の半島部の孤立解消など、防災面での役割も期待される。

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