石巻の男女2人感染 国のワクチン供給減、石巻市と東松島市で計画見直し

 県は21日、石巻市の50代会社員男性と30代会社員女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性は無症状、女性も重症ではない。

 男性は県内陽性者の同居家族。19日に検体を採取し20日に陽性が判明した。女性は18日から発熱やせきがあり、20日にPCR検査を受け21日に陽性が確認された。感染経路は不明。

 石巻市の感染者は累計で323人となった。

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 新型コロナウイルスワクチンの国から自治体への供給量が急減したことを受け、石巻、東松島両市が接種計画の見直しを余儀なくされている。政府が一方的に打ち出した「10~11月の接種完了」に合わせて態勢を拡充し、接種加速に走りだす矢先にはしごを外された格好だ。

 「(ワクチンは)どんどん来る」。河野太郎行政改革担当相は当初、自治体に接種のスピードアップを求めてきたが、7月2日に一転、「これから先は希望量を供給できない」と明かした。

 これを受け、石巻市は8月7日から石巻専修大で計画していた大規模接種の予約を一部停止した。6日間で計2万5920回分の接種枠を用意したが、ワクチンが届かないことが分かり、枠を半数にしぼった。

 1日4320回の接種能力は県内最大規模。関係機関と協議し、医師や看護師、薬剤師を確保した。会場の石巻専大にも行事予定を変えて接種を優先してもらった。日程の組み直しには、また一からの調整が必要だ。

 市の担当者は「国は現場の苦労を分かっていない」と語気を強める。

 東松島市は64歳以下の個別接種を8月2日、集団接種を同22日に始める。集団は当初、土、日曜に加え、木曜にも休診日の医療機関の協力を得て実施する計画だったが、日曜のみに縮小した。年齢区分ごとに始めている予約も、12~39歳の受け付け開始を延期した。

 政府は、自治体側が保有する在庫を活用すれば接種ペースを維持できると指摘したが、その大半は2回目接種の確保分だという。市の担当者は「2回目を打てなくなる事態は避けなければならない。在庫と言われるのは苦しい」と憤る。

 政府は9月末までに必要分を供給すると明言しており、石巻市は11月末、東松島市は10月末の接種完了目標を変えていない。ただ、ワクチン供給の具体的な時期と量が分からない限り、新たな接種計画は立てられない。石巻市の担当者は「国は詳しい見通しを早急に示してほしい」と求めた。

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