最上紅花、食べて楽しんで 料理キット発売

「紅花豆富」と「紅花泡麩」の料理キット

 山形県河北町の料理店「食彩遊膳まる梅」は、県の特産品である紅花を使った料理キットの販売を始めた。江戸時代に「最上紅花」の一大産地として栄えた町の紅花文化を守ろうと、代表で和食料理人の青柳啓司さん(61)が考案した。

 販売するのは2015年の開店以来扱ってきたごま豆腐「紅花豆富(どうふ)」と焼き麩(ふ)の吸い物「紅花泡麩」のキット。紅花豆富は、ともに乾燥加工したヨモギと紅花をでんぷんで固める。ベースとなるヨモギの緑色に紅色が映え、もちもちとした食感と甘味が特徴。紅花泡麩は、テニスボールほどの大きさの球体をだし汁に浸し、乾燥紅花の花弁をのせて食べる。
 初心者や子どもでも簡単に調理できるよう下準備を済ませてあり、材料を交ぜて加熱するなどすれば5分ほどで完成する。紅花やヨモギは青柳さんが自家栽培した物を使用している。
 町などによると現在、町内で紅花生産に取り組む農家や団体は計六つにとどまる。高齢化が進み、生産農家の消滅が危ぶまれる状況という。伝統的な染料としての需要は限られており、生産存続には用途の拡大が不可欠となっている。
 青柳さんは「紅花は町の文化の基盤であり、絶対に絶やしてはいけない。紅花を食べる文化を全国に広めていきたい」と願う。店のオンラインストア「まる梅ヒトテマ」から注文できる。紅花豆富は完成品1箱(350グラム)と料理キット2箱のセット、紅花泡麩は20個入りで、各2400円。連絡先は0237(71)0570。

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