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特殊詐欺の被害防ぐ コンビニ店員らに感謝状 石巻署

感謝状を手にする三浦さん(左)と立花さん(右)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、石巻署は13日、ファミリーマート宮城小野駅前店=東松島市牛網駅前1丁目=の従業員立花慎吾さん(37)とファミリーマート北日本エリア本部のスーパーバイザー三浦寿和さん(42)に感謝状を贈った。贈呈式が同署であり、岡島利明署長が立花さんと三浦さんに感謝状を手渡した。

 署によると6月22日、70代女性が4万円分の電子マネーを購入しようと来店。立花さんが購入利用を尋ねると、女性は「パソコンをクリーニングするために、電子マネーを購入するよう業者に言われた」と説明した。店舗の巡回に訪れていた三浦さんが通報し、被害を防いだ。

 立花さんは「これまでも電子マネーを買う方には声を掛けてきた。女性は常連さんで、被害を食い止められてよかった」と話した。三浦さんは「詐欺はどこでもありえることだと実感した。防犯意識の向上のため、各店舗との情報共有に努めたい」と語った。

 署管内では6月末までに4件(前年同期比1件減)の特殊詐欺の被害があり、被害額は計約334万円(同約185万円減)だった。

 同署は電話での通話内容を録音する「特殊詐欺電話撃退装置」を無料で貸し出すなどして、被害の未然防止に努めている。撃退装置は固定電話に接続し、かけてきた相手に「通話を録音する」などと警告メッセージを流す仕組み。

 生活安全課は「特殊詐欺の電話の多くは家庭用の固定電話にかかってくる。電話を遮断できれば被害防止に大きく役立つ」と話す。

 連絡先は石巻署0225(95)4141。

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