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石巻圏・新百景>石巻港湾合同庁舎(石巻市中島町)

石巻工業港近くに現地再建された庁舎。海に関わる5機関が入居する
震災の教訓から、執務室などは2階以上に設けられた

<防災機能強化して再建>

 東日本大震災で被災し、現地再建された。石巻海上保安署をはじめ、仙台塩釜税関支署石巻出張所、石巻海事事務所など5機関が入居する。

 国と石巻市が合同で整備し、2014年に完成した。鉄筋コンクリート一部5階、延べ床面積は約2000平方メートル。震災で高さ約6メートルの津波が押し寄せたため、1階にはエントランスホールなどを設け、各機関の事務所は2~4階に配置した。

 新庁舎建設に合わせて防災機能も強化。屋上に直結する避難階段を屋外に備え、太陽光発電設備を導入した。石巻市は津波避難ビルに認定し、最上階に防災備蓄倉庫を設けた。食料や飲料水、毛布などを保管し、災害時は住民らの避難先として会議室などを開放する。

 震災後、各機関は高台の石巻法務合同庁舎などで業務に当たっていた。新庁舎は海の見える場所に戻り、住民と港湾の安全を守る。

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