パラリンピック聖火フェス 採火式、石巻と東松島は15日
東京パラリンピックの聖火採火式が15日午前10時から、石巻市総合運動公園の聖火台前と東松島市の奥松島縄文村歴史資料館で行われる。12日に始まったパラリンピック聖火リレーのイベント「宮城県パラリンピック聖火フェスティバル」の一環。県内9市町が参加し、聖火の種火をそれぞれ独自の方法で採火する。
石巻市の種火は15日早朝、石巻南浜津波復興記念公園内の「がんばろう!石巻」看板前のともしびから分火する。東日本大震災の犠牲者追悼の思いを込めて「がんばろう!石巻の会」の黒沢健一事務局長が、被災した地域から集めた家屋の木片で続けている。
採火式では視覚障害者らで構成する市民公益活動団体「一歩を楽しむ石巻」の若山崇代表と盲導犬のトラヴィスが、2020年東京オリンピック・パラリンピック聖火リレー出発地・聖火台誘致委員会が寄贈した炬火台に点火する。
東松島市奥松島縄文村歴史資料館では市内の特別支援学級の児童生徒、ジュニアリーダー「たかのこ」の中高生らが木をこすり合わせて発火させる「舞錐(まいぎり)式」で火を起こす。
それぞれの種火は16日に仙台市の勾当台公園野外音楽堂で一つに集められ、県の聖火として東京へと送り出される。午後6時から仙台国際センターで開催される「集火・出立式」には、石巻市出身の車いすバスケットボール選手五十嵐雄也さんが参加する。