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県道場個人選手権 石巻・一心堂剣道少年団が活躍

優勝した久保選手(左)と3位に入賞した酒井選手

 石巻市の剣道スポーツ少年団「一心堂剣道少年団」が、7月4日に栗原市栗駒総合体育館で開かれた県道場少年剣道個人選手権大会(全日本剣道道場連盟主催)で好成績を収めた。中学生女子の部で久保琳音選手(若柳中2年)が優勝し、全国切符を手にした。同男子の部では酒井新太選手(矢本二中1年)が3位に入賞した。全国大会は9月19日に松江市総合体育館で開幕する。

 県大会は男女共に県内の38道場から選手1人ずつが出場。トーナメント方式で、優勝と全国道場中学生剣道選手権大会の出場権をかけて争った。

 久保選手は持ち前の勝負強さで順調に勝ち進み、決勝戦に臨んだ。足が止まった瞬間を狙われたが、こてで返して1本。いきおいのまま面で2本目を取り、優勝を決めた。

 久保選手は「久しぶりの大会だったので実力を試そうと思っていた。気持ちに余裕があったので勝つことができた」と振り返った。

 同学年の選手に比べ身長は小さいが、相手の技を見切るセンスを武器に戦う。得意技は相手の手元が上がった瞬間に打つ「出小手」。初の個人での全国大会出場を前に「気持ちで負けないよう普段通りに試合に臨みたい」と意気込んだ。

 酒井選手は1年生ながら3位に食い込み、「久しぶりの大会だったが全力が出せた」と達成感を見せた。

 相手との駆け引きを得意とする酒井選手は、準決勝で3年の選手と激突。互いに面を打ち合って1本を勝ち取ったが、足の止まった隙を打たれるなどして惜しくも敗れた。

 「常に自分より上がいるのが剣道の面白さ。もっとしっかり構えて、前に出ていけるようになりたい」。苦手な連戦を克服しようと、自主練に加えて学校の駅伝大会に参加し体力づくりに打ち込む。酒井選手は「これからは県大会での優勝が目標です」と前を向いた。

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