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高校生が街中にアート ジブリ作品モチーフに 石巻

フォトスポットになるよう工夫した石巻西高生の作品=石巻市立町2丁目
薬局の外壁を彩る石巻市桜坂高生の作品=石巻市中央2丁目

 石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開催中の「アニメージュとジブリ展」の連動企画として、石巻地方の高校生が市中心部にある建物にスタジオジブリ作品をモチーフにした絵を描いた。思い思いの視点で描かれた人気キャラクターたちが、市民や観光客の目を楽しませている。

 ジブリ展を盛り上げ、市街地のにぎわいづくりにもつなげようと街づくりまんぼうが企画した。石巻西高と石巻市桜坂高の美術部員が、2日に作業を開始。1週間ほどかけて4点のアートを完成させた。

 石巻西高生は、JR石巻駅と立町大通りの萬楽堂倉庫の外壁に「となりのトトロ」などの人気キャラクターを描いた。「魔女の宅急便」を題材にした作品は、フォトスポットになるようあえて余白を持たせるなど工夫した。

 美術部3年の中鉢朱莉副部長(17)は「暑い中での作業は大変だった。SNSでどんどん発信してもらい、石巻の活性化につながればいい」と話した。

 石巻市桜坂高生は、アイトピア通りと橋通りに面した星薬局本店の外壁やシャッターを担当。夜の北上川河口を飛ぶ「となりのトトロ」のキャラクターや、各作品の人気者たちがせいぞろいした絵を描いた。

 美術部3年の安藤実咲部長(17)は「キャラクターが石巻に現れたら、と想像を膨らませて描いた。市民や観光客に見てもらいたい」と笑顔で語った。

 作品の前では、足を止めてじっくり眺める市民らの姿が見られた。祖父母らと観賞した同市広渕小6年の安藤怜さん(12)は「知っているキャラクターでうれしくなった。大きくて迫力がある」とほほ笑んだ。

 作品は年内いっぱい展示する予定。制作には協立塗料(石巻市三ツ股)がペンキを提供するなど協力した。

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