石巻圏・新百景>炬火台(石巻市南境)
<スポーツへの関心高揚>
石巻市総合運動公園内にある炬火台が、東京五輪・パラリンピックの成功を祈り、鮮やかなオレンジ色の炎をともした。東日本大震災からの復興が進む街で市民がスポーツへの関心を高めるシンボルの役割を担う。
石巻市には1964年東京五輪の聖火台が、東日本大震災の復興支援として、2014年から19年まで貸与されていた。「いしのまき復興マラソン」など多くのイベントで点火され、地域に貢献してきた。
今年6月、新たに鋳鉄製で高さ、直径共に約1・5メートル、重さ約1トンの炬火台を市民有志でつくる「聖火リレー出発地・聖火台誘致委員会」が市に寄贈。東京五輪の聖火ランナーを迎えるミニセレブレーションで「フェアプレーの炎(ひ)」と名称が発表された。
震災から10年がたった。これからも復興と鎮魂、支援への感謝を国内外に発信する。