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新型コロナ 石巻地方4人感染 接種2回済みでも要注意

 県は30日、石巻市の50代会社員男性ら3人と、女川町の20代会社員男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち3人が20代。いずれも重症ではない。

 石巻市の感染者では、ともに県内陽性者の濃厚接触者で50代男性が職場関係者、20代会社員男性が知人。感染経路不明は20代会社員男性1人。29、30日に陽性が判明した。

 女川町の20代男性は県内陽性者の濃厚接触者で別居家族。29日に陽性が確認された。

 県の29日の発表では、石巻市の40代会社員男性ら6人の感染が判明した。いずれも重症ではない。

 40代男性、70代無職女性、未就学女児、30代会社員男性、60代会社役員男性、20代会社員女性は県内陽性者の職場関係者や同居家族。28、29日に陽性が確認された。

 累計感染者は石巻市610人、女川町16人。

   ◇

 感染力が強い新型コロナウイルスのデルタ株が流行し、県内ではワクチンを2回接種済みの陽性者が増えている。県によると、29日時点で仙台市を含め、県内で計260人に上る。県は「ワクチンを2回接種しても感染リスクがあり、マスクの着用や換気など感染対策を徹底してほしい」と県民に呼び掛けている。

 県内で新型コロナウイルスワクチンを2回接種した直後などに陽性が判明した人は、県のまとめで26日時点で計201人だったが、3日間で59人増えた。

 インド由来のデルタ株は従来のコロナウイルスより感染力が4~8倍強いと言われ、県内でも置き換わりが加速している。デルタ株に関しては「特に換気が重要。マスクをしても感染するのは換気不足」と医療関係者は指摘する。

 県は(1)会話の際には1.9メートルの距離を取り、会話の時間は短くする(2)必ず不織布のサージカルマスクを着用する(ウレタンや布のマスクは感染予防効果が低い)(3)小まめに換気をする(冷房をしていても定期的に換気をする)(4)速やかにワクチンを接種する(5)普段会わない人(家族以外の人)と会うのは避ける-の5点を留意点として挙げる。

 屋外でも飲食する時は少人数・短時間で、会話時はマスクを着用する。換気の悪い密閉空間、多くの人が密集する場所、近接した距離での会話などは避けるよう求めている。

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