等級検査、初日は全量1等米 天候による影響少なく いしのまき農協
いしのまき農協の2021年産米の等級検査が14日始まった。8月中旬から下旬にかけて低温が続き生育が心配されたがコメの品質に影響はなく、初日は全量1等となった。
石巻東農業倉庫(石巻市高木)であった検査には稲井地区13軒の生産者からひとめぼれ64トン、ササニシキ4トンの計68トンが持ち込まれた。検査員が、袋から抜き取ったサンプルの見た目や粒の張り、つや、形、水分量を調べた。
生産調整のため今年は主食用について前年より552ヘクタール作付面積を減らし、収量目標は42万5000俵(2万5500トン)。同農協が生産者に支払う今年の概算金は1等米で1俵当たり、ひとめぼれが9100円、ササニシキが9200円と前年より約25%減となった。
同農協米穀課の黒沼義典課長(52)は「新型コロナウイルス禍で外食需要が減り、昨年度産の在庫が大量にある。コロナ収束の見通しが立たないことから概算金に影響した」と説明。コメの出来については「天候の影響が少なく、良くできた」と話している。
10月末まで、同農協管内7カ所で検査を実施する計画。検査したコメは県内小売店などに今月23日から出回るという。