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食の安全と子どもの未来考える 石巻でRAF関連トークイベント

石巻の子どもたちの未来や農業の現状などを話し合った会場

 食の安全性や子どもたちの未来を考えるトークイベントが11日、石巻市中央2丁目のみやぎ生協文化会館アイトピアホールで開かれた。26日まで開催中の「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2021-22」夏会期の一環で、約20人が参加した。

 元農相の山田正彦さん、「四季彩食 いまむら」(石巻市中央2丁目)店主の今村正輝さん、一般社団法人イシノマキ・ファーム代表理事の高橋由佳さんが登壇。それぞれの立場から思いを述べた。

 石巻の農業について、高橋さんは「担い手不足が深刻。都会から移住して取り組んでみたいという人の話を聞くが、収入のことなど夢と現実の差があり、人数が増えない」と話した。

 山田さんは「消費者が安さを求めるだけでなく、安全なものにお金を出すという価値観を身に付けることが必要」と強調。今村さんも「商品が安くなると生産者にしわ寄せが来る。誰かがではなく、みんなで考える問題だろう」と語った。

 子どもの未来に関し、高橋さんは「学校で地産地消を学ぶ機会を増やし、給食にも地元食材をふんだんに盛り込むことが大事」と説明。今村さんは「子どもが現状を理解するために話し合う場をつくらないといけない」と述べた。

 イベントでは、発がん性が指摘される農薬や、遺伝子を改変する「ゲノム編集」にあらがう農家らを追ったドキュメンタリー映画「食の安全を守る人々」の上映もあった。

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