石巻地区中学校英語暗唱・弁論大会、2年ぶり 27人が出場
石巻地区中学校英語暗唱・弁論大会(石巻教育研究会主催)が14日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)であった。2年ぶりの開催となった今回は石巻、東松島、女川の2市1町22校のうち、21校から弁論の部8人、暗唱の部19人の計27人が出場した。
審査の結果、弁論の部に出場した東松島市矢本一3年小野寺咲和さんの「10Million Colors(1000万色)」が最優秀賞とテイラー・アンダーソン賞に選ばれた。
小野寺さんは、英会話教室の米国人の先生との会話から感じた、ばんそうこうの「肌色」という言葉から「差別」について言及。自身が外国旅行中に受けた「差別」への戸惑いや、東松島市のSDGsへの取り組みで、2030年までに、一切の差別をなくすという目標を掲げていることを知り、二つの提案をするという内容。
「見た目で判断する前に相手と同じ立場に立つことを心掛け、尊敬し、受け入れること」と強調。そのためには自分から歩み寄っていくことの大切さも流ちょうな英語で訴えた。
審査員から「実体験を生きた英語で表現し、発音、イントネーションも素晴らしい」と高い評価を得た。
最優秀賞、優秀賞、優良賞に選ばれた計5人は29日に仙台市泉文化創造センターでの県大会に地区代表として出場する。
小野寺さん以外の4人は次の通り。敬称略。
▽優秀賞
中津川和花(矢本一)「Malala Yousafzai Education First」
佐々木彩愛(石巻)「Limelight」
▽優良賞
阿部礼奈(矢本二)「Miss Evans on the Titanic」
本田愛里奈(稲井)「Limelight」
=すべて暗唱の部で全員3年生=