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衆院議員任期満了まで1ヵ月切る 宮城5区の2氏、態勢づくり加速

 衆院議員の任期満了(10月21日)まで1カ月を切った。政府は21日、菅義偉首相の後継を選出する臨時国会を10月4日に召集することを閣議決定した。これにより、次期衆院選は任期満了以降に実施される見通しで、「10月26日公示-11月7日投開票」か「11月2日公示-14日投開票」が有力となっている。新型コロナウイルス対応や経済対策が主な争点となる。宮城5区からは、立憲民主党現職で9選を目指す安住淳氏(59)と、自民党新人の元タレント森下千里氏(40)が立候補を予定する。両陣営とも決戦に備え、臨戦態勢づくりを加速させる。

【衆院宮城5区立候補予定者】
 森下千里 40 元会社代表  自新
 安住 淳 59 党国対委員長 立現(8)

 自民党総裁選で今月29日に決まる新総裁が、衆参両院本会議の首相指名選挙で第100代首相に選ばれる見通し。

 立民国対委員長の安住氏は「総裁選で顔を変えて争点をぼかそうと思っている。総選挙はこれまで自民がやってきた政策の是非が問われる」と指摘。「少子化が進み、コロナ下の社会を変えるには政権交代しかない。国民は勇気を持って一票を投じ、政治を動かしてほしい」と力説する。政権交代を訴え、「1強」打破へ総力を挙げる。

 宮城5区は東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻地方を抱える。安住氏は「これまで以上に経験と大きな政治力で震災、少子高齢化、コロナの三重苦にあるこの地域を救いたい」と意気込む。

 陣営は、安住氏の活動する姿を発信するリーフレットの5区内へのポスティングを今月半ばに終了。各地区の後援会を回り、支持固めに注力する。10月26日公示に備え、臨戦態勢を整える。

 森下氏はあいさつ回りや、「幸せをかたちに」を旗印に各地を回り地域の声を聞く草の根活動を精力的に展開する。6月からは毎日つじ立ちを行い、ハンドマイクで思いや訴えたいことを発信する。3カ月半で1300回実施した。

 森下氏は「若い世代に政治に関心を持ってもらうために挑戦している。18歳にも選挙権があり、一人でも多くの若者が投票に行ってほしい」と期待する。

 陣営は「知名度はないが、新鮮味はある。地道に活動し浸透を図っていく」と認知度アップを目指す。今月25日には石巻市中里6丁目に後援会事務所を開設する。

 森下氏は「高齢化が進む中、健康寿命を延ばす政策を進めたい。女性が活躍できる環境を整えていきたい。安心安全な食糧を提供する1次産業を守りたい」と力を込める。

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