行方不明者を保護　石巻署、女性２人に感謝状

　行方不明者の発見と保護に功労があったとして、石巻署は２２日、東松島市あおいのパート従業員小野真喜子さん（７１）と、同市赤井の自営業近藤よし子さん（７３）に感謝状を贈った。

　署などによると、８月２３日夕方、同市赤井の８０代男性が自宅から行方不明になった。市の防災無線で男性の特徴とともに情報提供を呼び掛けたところ、放送を聞いていた小野さんが２４日午後３時すぎに職場近くで男性を発見した。

　小野さんが声を掛けて引き留めている間に、同じ職場の近藤さんが出先から帰ってきた。２人は疲れているように見えたという男性に椅子に座って休んでもらい、男性から聞いた親族の連絡先や警察に連絡。迎えに来た親族に男性を引き渡した。

　同署であった贈呈式で、岡島利明署長は２人に感謝状を手渡し「お二人の連携がなければ男性は事件事故に巻き込まれていたかもしれない。今後も警察活動に支援と協力をお願いしたい」と謝辞を述べた。

　近藤さんは取材に、「お年寄りは家の外で方向が分からなくなってしまうこともある。自分自身も気を付け、家族に心配を掛けないようにしようと思った」と話した。小野さんは「髪やかばんの特徴が一緒だったので、もしかしてと思い声を掛けた。その日の夜は雨予報だったので見つけられてよかった」と語った。