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発達不安の子育て「1人で悩まないで」 毎週金曜、サロン開設 石巻

サロンでは、ひと息つける空間を演出。利用を呼び掛けている

 子どもの発達に不安を抱える石巻市内の保護者らを対象にしたサロンが24日、同市蛇田下中埣の「おにぎりカフェ まっちゃん八百や」内にオープンした。「支援が必要な子どもを育てる保護者による保護者のためのサロン」をコンセプトに「石巻市でごぼこ見守り隊」が運営。今後、毎週金曜日(午後2~4時頃)に開催する。

 見守り隊の我妻(あがつま)久美子代表は「保護者や家族は一人で悩まず、無理をしないことが大事。同じ悩みを抱える同士。気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けている。

 見守り隊は石巻市内小中学校特別支援学級保護者会の副会長を務める我妻さんを代表に、まっちゃん八百やを経営する佐々木芳子さん、高橋エリカさんで結成した。

 約30人が名を連ねる保護者会は、これまで月1回の懇談会を通して、障がい児の高校進学や就労などについて話し合ったり、就労継続支援施設B型事業所の見学会などを行ったりしてきた。一方で懇談会の間隔が空くことや、小さな相談がしにくいといった課題もあった。

 我妻代表は、障がいを疑われる未就学児も少なくないことを指摘。「こうした保護者の『相談窓口』としても機能させるため、見守り隊とサロンを立ち上げた」と説明する。

 まっちゃん八百やには、3畳のスペースを確保。テーブルやテレビ、電子ピアノ、本なども備える。カウンターやソファで、食事やお茶を飲みながら気軽に話し、相談もできるようにもなっている。

 (1)発達に不安がある(2)誰にも相談できない(3)支援学級ってどんなところ?(4)学校でのトラブル-といった悩みに対し、親身になって対応していく。

 発達障害(自閉症やアスペルガー症候群その他の広汎性発達障害など)を持つ子を育てる保護者は多くの悩みを抱えている。

 我妻代表は「障がい児を取り巻く環境や保護者の悩みなどを集めることで、将来的に行政へのフィードバックやNPO支援団体との話し合いなど友好的に活用したい」と話した。

 東松島市や女川町の保護者らでも利用可能。連絡先は我妻代表080(6029)3058=平日午前9時~午後4時。

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