れんが道、タイルで彩る 絵付け体験作品425枚 女川・商業施設の一角
JR女川駅前のテナント型商業施設の一角に、色鮮やかなスペインタイル425枚が設置された。タイルを制作・販売する女川町内の「みなとまちセラミカ工房」の絵付け体験で制作された作品で、建物の基礎部分に貼られたタイルが近くのれんが道を彩っている。
工房では7.5センチ四方のタイル2枚に絵付けしてもらい、1枚は持ち帰り、もう1枚は町内に設置する「メモリアルタイル」として寄付してもらう制作体験を開いている。
設置作業は9月28日に行われた。毎年1回実施し、今回は昨年9月から今年9月の間に制作されたタイルを使用。工房の阿部鳴美代表(60)が模様の組み合わせなど配置を考え、石巻市の業者が接着剤で一枚一枚丁寧に貼った。
工房やリモートなどで作られた物のほか、横浜市戸塚中の3年生が美術の授業で制作した306枚も贈られた。阿部代表は「女川を応援する気持ちや女川を訪れた記念で作ってくれる。皆さんの思いが集まり、街に彩りが増えてきたのがうれしい」と話した。