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創作で記憶伝える 県芸協文芸部、被災地ツアー 石巻地方の状況振り返る

東松島市の東日本大震災復興祈念公園の慰霊碑前に立つ会員たち

 県芸術協会文芸部に所属する県内の詩や短歌、俳句などの作家ら21人の会員が7日、石巻市の震災遺構、旧大川小と東松島市震災復興伝承館を巡った。

 仙台市のせんだいメディアテークで開催されている「第58回県芸術祭(県芸術協会、県、仙台市、河北新報社など主催)」の関連行事、「文学散歩 大震災10年目視察バスツアー」で訪れた。

 東松島市震災復興伝承館では震災当日の様子を伝える映像や被災者の証言をまとめたDVDの鑑賞やJR仙石線旧野蒜駅のプラットホームなどがある公園を見学。同館スタッフが、津波の威力や当日の避難状況などを説明し、会員は熱心に耳を傾けた。

 同部は毎年芸術祭の一環として文学ゆかりの地を巡る研修旅行を実施。震災直後から震災と向き合った作品づくりにも取り組み、今年は震災から10年の節目に合わせ、石巻地方の被災地を訪れた。

 県芸術協会の雫石隆子理事長(75)=仙台市=は「被災状況を見聞きして胸がつぶれる思い。当時を振り返ることで作品の創作につなげ、震災を風化させないよう記憶を伝えていきたい」と話した。

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