宮城知事選、きょう告示 「現県政の是非」争点
任期満了に伴う知事選(31日投開票)は14日、告示される。いずれも無所属で、5選を目指す現職の村井嘉浩氏(61)と、元石巻市包括ケアセンター所長で医師の長純一氏(55)が立候補を予定している。村井県政の是非、東日本大震災からの復興の道筋、新型コロナウイルス対策などが主な争点となる。
現職と新人による一騎打ちは2013、17年と同じ構図。4期にわたった村井県政の評価が問われる。前回と同じく衆院選(19日公示)と同日選となり、知事選の議論が埋没するのではとの懸念がある一方で、相乗効果による関心の高まりを期待する声もある。
村井氏は、震災からの復興完遂を見据えた被災地支援に加え、仙台医療圏4病院の再編、本格的な人口減少に対応できる社会づくりなどを訴える。子育て環境向上に活用する基金設立も掲げる。第一声は午前11時半ごろ、気仙沼市の気仙沼大島大橋近くで行う予定。
長氏は専門職員の育成、支援といった医療福祉の拡充や子育て支援の強化など医療福祉を重視した県政への転換を主張する。東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)再稼働の「地元同意」撤回も訴える。午前9時に仙台市青葉区の一番町平和ビル前で第一声に臨む予定。
13日現在の有権者は192万8886人。