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堤防でイベント 釣って食べて、親子ら楽しむ 石巻・北上川

大物を狙い、堤防から釣り糸を垂らす参加者

 石巻市中央2丁目の北上川堤防で10日、堤防利活用イベント「釣った魚を天ぷらにして食べてみよう!」があった。参加者は大物を狙って釣り糸を垂らし、釣り上げた魚を揚げたての天ぷらなどにして味わった。

 市内外から約40組、約110人の親子連れや釣り愛好家が訪れた。参加者は堤防で横一列になり、会場で借りたり、持参したりした釣り具で魚を狙った。辛抱強くさお先を見つめ、ハゼやコチなどを釣り上げると歓声が上がった。

 釣った魚は東京・上野で天ぷら店を営む岡崎登さん=石巻市出身=がその場で天ぷらや刺し身に調理し、できたてを提供した。

 家族3人で訪れ、約45センチのスズキを釣った蛇田小3年の油谷明君(8)は「大物の引きが強くて楽しかった。自分で釣った魚だからおいしく感じる」と喜んだ。父で公務員の弘毅さん(44)は「ここで釣るのは初めてだったが、安全でやりやすかった。またぜひ開催してほしい」と話した。

 イベントは、市民有志がつくる「北上川で遊ぼう実行委員会」が主催。北上川堤防で事業者が売店やキッチンカー、イベントなどの営業活動を行い、堤防と一体の水辺空間でにぎわい創出を図る社会実験の一環として実施した。

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