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侍ソーラン 牡鹿中生、出身小3地区で披露 地域に笑顔を

住民に元気と勇気を与えた牡鹿中の「侍ソーラン」

 石巻市牡鹿中の全校生徒18人が8日、寄磯、大原、鮎川の出身小学校3地区の6カ所で「侍ソーラン」を披露した。「笑顔創造プロジェクト(ESP)」の一環で、生徒たちの心温まるプレゼントは地域住民に元気と勇気を与えた。

 赤いハチマキと色鮮やかな大漁旗の法被を身にまとった生徒たちは、県漁協寄磯前網支所前の岸壁を皮切りに、前網浜第一復興住宅、大原小、清優館、ファミリーマート牡鹿店、ホエールタウンおしかの6カ所をバスで巡回。

 「セイヤー!セイハア!」の掛け声に合わせ、体全体を使って網を投げ、網を引くしぐさや大小の波をイメージした踊りを披露。それぞれの場所で大きな拍手が送られていた。

 前網浜第一復興住宅で、娘の愛生さん(2年)の踊りを見た父親の養殖業渡辺拓也さんは「みんなとの呼吸もぴったりで、なかなか良かった。元気がでました」と感想を語っていた。

 侍ソーランを披露した後は、住民と一緒に記念撮影を行った。来年の「スマイルカレンダー」として地区に配布する。

 生徒たちは寄磯漁港周辺や十八成浜海水浴場などでの清掃奉仕活動にも取り組んだ。寄磯小、大原小の児童も熱心に見学し、先輩たちの奮闘ぶりに熱い視線を送っていた。

 ESPは東日本大震災で傷ついた古里を元気にしようと、2012年に総合的な学習の時間を利用してスタート。おととしまで3地区の小学校単位の地区ごとに分かれ、それぞれの出身者で実施していたが、生徒数の減少に伴い、昨年から全校生徒が3地区を巡回する形に変更した。

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