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CS推進 鳴瀬未来中校長ら、研修会で実践発表 石巻

CSにおける協働教育の実践発表をする黒沼校長

 県東部教育事務所管内の「協働教育研修会兼石巻地区社会教育委員研修会兼登米市コミュニティ・スクール(CS)研修会」(県教委主催、同事務所主管)が8日、石巻市河北総合センターであった。約100人が出席し、石巻地方からは東松島市鳴瀬未来中の黒沼俊郎校長と、元蛇田中校長で文部科学省総合教育政策局のCSマイスター今泉良正さんが登壇し、CSが果たす役割などについて語った。

 CSにおける協働教育の実践発表で登壇した黒沼校長は「いろいろな人とのつながりの中で協働教育を学んできた」と、教頭時代に県内の中学校としては初めてCSの指定を受けた2015年度からの経過を説明。

 翌年から年4回の学校運営協議会の開催や職業人の話を聞く会(ジョブ・カフェ)、奉仕体験活動、職場体験学習などに取り組んだことを紹介した。

 新校舎完成後も自転車通学が多い生徒のため、運営協議会が中心となって、国道45号鳴瀬大橋の歩道に自転車転落防止のためのガードパイプを設置するよう市、国に要望し、設置を実現したことも報告した。

 黒沼校長は「CSの推進を図るには運営協議会の人選が鍵かもしれない」と強調。学校の応援団や参画意識のある人、PTAに加え、地域や世代のバランスなども考慮に入れることの重要性を指摘した。

 活動を進めていく上での助言もあった。「学校で長年築いてきたものを確認し、新しいことを立ち上げるのではなく、これまでの活動を地域の方々と共に力を合わせ『骨太』にすること」と説いた。

 「最初からうまくいくことはそんなにない。一歩進んで2歩下がることもある」と難しさを指摘。協議会の担当者を位置付けることや、全職員が運営協議会に参加できる機会などを設けることが良い方向に進むことも示唆した。

 今泉さんは「コミュニティ・スクールにおける地域と学校の連携・協働の推進」をテーマに講話。「CSとは日本語で表すと、地域運営学校と言える」と説明。CSの機能や効果的な運営に向けてアドバイスした。

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