桃生中生、アルカス結成 河北署管内で震災後初 非行防止や奉仕活動
石巻市桃生中(生徒170人)に、生徒による健全育成ボランティア組織「桃生中アルカス」が結成された。生徒会執行部に所属する2~3年の生徒11人が参加する。
結成式が5日、同校の校庭であり、全校生徒をはじめ、河北署の永沢裕之署長らが出席。非行防止や地域でのボランティア活動に取り組む決意を固めた。
八木朔太郎さん(3年)は、「あいさつ運動やボランティアなど自分たちにできる社会貢献を企画、実行する。いじめやネットトラブルなど、身近な問題に目を向けて活動する」と決意表明した。
永沢署長は「皆さんが先頭に立って少年の非行防止に取り組み、管内の他の学校にも活動を広げていってほしい」と激励し、生徒会員に腕章を手渡した。
アルカスは県警が県内の小中高校に呼び掛けて結成し、桃生中で105団体目。河北署管内での結成は、東日本大震災発生後は初めて。名前は、北極星「ポラリス」の名を冠した県警の大学生ボランティア団体と同様に健全育成に励んでもらおうと、北極星周辺を回るこぐま座アルカスにちなんで命名された。